
これを見ているあなたは、きっと食いしん坊なのだろうと思います。
かくいう私も、もちろん。
今この時期、あちらこちらに密生して咲く白い花...
実はこれ、シーズンを迎えているニラの花なんです。
本当に可愛くて、
咲く直前の蕾も愛らしくて...
愛らしくて...愛らしくて...、そして、とても美味しそうではありませんか?(笑)
でも私の住む糸島では、シーズンもあと少し。
どうにかして、あともう少しだけ楽しめないかしら?
そう思って、ふと思い立ったこのレシピ。
私は普段からできるだけ調味料はよいものを選ぶようにし、そしてできることならば手作りをしているのですが、中でも醤油麹と塩麹はなくてはならない我が家の必須調味料。

この時は、麦麹とたまり醤油で
ありがたいことに糸島には、ミツル醤油さんや北伊醤油さんなど、美味しいお醤油屋さんがあります。
私はいつも、ミツル醤油さんの玄米麹や麦麹、あるいはお友達のつくる無農薬米麹と、北伊醤油さんの極上たまり醤油とで、醤油麹を欠かさず仕込んでいます。
醤油麹の作り方はごくごくシンプル。
瓶などに麹をいれ、ひたひたまで同量お醤油を注ぐ。
翌日、麹が醤油を吸って減ったら、再びひたひたになるまで足す。1日1回よく混ぜ合わせながら、常温で1週間ほどなじませるだけ。(仕込む際は、刺身醤油や甘醤油ではなく、添加物の入っていないお醤油を使ってくださいね!)
あとは、お肉やお魚の下味として、お醤油の代わりとして、ドレッシングやソースのベースとしてなど、自由に楽しめます。特に、同じ発酵食品である納豆とは最高の相性。
と、前置きが長くなりましたが、今日ご紹介したいのはこちら。
ニラ花の醤油麹漬け
そう、間違いないやつです
まずは、野から摘んできたニラの柔らかい部分を刻みます。
お花は花の部分だけを摘み取ります。
醤油麹とブレンド。液体部分が多く残っているものよりも、上澄みを使った後の麹多めの醤油麹がおすすめ^^
あとは...、混ぜるだけ!
混ぜるだけ。ええ、それだけです!
混ぜたら、もう次の瞬間からいただけます。
私は数日おいて馴染ませたものが好き^^
知人が大切に作る無農薬玄米に、ご近所さんの玉子、近くの山で摘んできた三つ葉を添えたら、あっという間に幸福なひと碗の出来上がり!
アクセントに、ごま油や、えごま油をひとたらししてもとてもよく合います。
よもぎの新芽を少し刻み入れても○。
デート前にはおすすめしませんが笑、食卓にちょっとしたアクセントが欲しいときにはぜひお試しください^^
with love & care,
- suu -
薬草ハーバリスト/獣医師
Miho
* 注意 *
・今回のコラムのメインはレシピのご紹介です^^
・植物の同定(見分けること)を目的としておりません。身近に映える植物を「これニラ?」「わからないな」と思った方は、必ず図鑑で調べ、身近で詳しい方に確認してから、自己責任で採取してください。(写真同定は危険ですので、わたしに送ってきてもお答えはできません^^;)。わからない場合は絶対食べないように。ニラには、香りがニラそっくりなハナニラ(写真下)、玉すだれ、スイセンや彼岸花など、致死的な毒をもつ似た植物もありますので、十分気をつけてください!
・ネットの情報には間違ったものもたくさんあります。できる限り複数の書籍を使い、ネットの情報ならば大学や薬草園、行政発信のものなど信ぴょう性の高い情報をもとに、着実丁寧に1本1本同定してください。(誤食は往往にして、慣れてきた頃の油断や、たくさん取ろうとして一気に抜いた際の混入などが多いです)
・また当然ながら、採取は許されているところのみで許されている種類のみ行い、決して取りすぎず、特に貴重なものは根こそぎはとらず、1年を通じて除草剤などで汚染されていない場所からの採取してください。
・野草はエネルギッシュです。普段スーパー等で手に入れることができる一般的な野菜に比べ、良くも悪くも"成分が広く濃い"と私は感じております。体にあう・あわないもあると思いますので、ご自身の体と相談しながら、少しずつ楽しまれることをお勧めします。
・自然に敬意をはらいつつも、一緒に薬草暮らしを楽しみましょう!
↓今年の4月の糸島のハナニラの様子。(毒草、花期は春)