薬草コラム — セルフケア

よもぎピロー おすすめの使い方

 ” 一度使うと、心地良くて手放せない…”   使っている方からは大絶賛の - suu - のよもぎピローですが、「どうやって使うの?」「どんな時に良いの?」と聞かれることも。ちょうど良い重さと長さが、身体のあちこちにフィットするので、まずは「冷えてるな」「硬いな、こわばってるな」と思う部分に当ててみてください。 優しい植物たちの香りもたっぷりと吸い込んで、深呼吸もお忘れなく… 今回は、スタッフおすすめの使い方を、一部ご紹介します。   【こんな時におすすめ】   ⚫︎ おやすみ前に・・・    目から耳まで、すっぽり覆うサイズ。程よい重さが目の周りにフィットします。  温かく、じわ~と溶けるようなリラックスで、心地よい睡眠へ。  首の後ろや頭頂を通って、両耳を包み込むのもオススメです。       ⚫︎ 生理前や生理中に・・・    痛みや重みが気になる時、子宮と卵巣全体を包むように、下腹部を優しく温めて。腰周りに巻いたり、股下にはさむのもおすすめ。  足首を八の字でぐるりと巻いて温めて、下半身のダルさを軽減したり、生理前のモヤモヤ期のセルフケアにも。      ⚫︎ 仕事の合間に・・・    目の重さを癒す、柔らかなアイピローとして… 、  あるいは肩~頭の重さをリフレッシュする、ショルダーピローとして。   背骨に沿わせて、背中全体を温めても。         ⚫︎ 家事や仕事中に【ながら使い】も・・・    襟元に巻いていても気にならないサイズと重み。    スキンケアやメイクアップ時に使うのもオススメ!(洗えるカバー(別売)で汚れも安心。)      ⚫︎ 冷え・凝りが気になる時に・・・  首元、足元、腰回り、お好きな箇所に。  丸く敷いてその上に座るのもオススメ。  寒い時期の散歩のお供や、瞑想、ヨガ前後、冷え込む朝一番にも◎。       ⚫︎ 花粉症が気になる時期に・・・袋に入れて、冷凍庫で一晩。    腫れぼったい目元や鼻の上に置いて、心地よいひんやりアイピローに変身!     ⚫︎ 発熱時に・・・  氷ほど冷やしすぎず、優しい冷たさが心地いい。  眠れないお子様のクールダウンとしても。   ✔︎ 雑誌frauにも特集いただきました🌱  "目と耳までじんわりほぐれる"コスメマニア一押しの目元ケア  

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知恵の粒、梅

  目次   梅の成分: ①有機酸 ②有機酸化合物(ムメフラール) ③ポリフェノール ④トリテルペノイド ⑤青酸配糖体   梅レシピ: 烏梅(うばい) 梅肉エキス   ー   コロナ渦中だった、今年の梅のシーズン。 そんな中でも、ありがたいことに ・福岡の友人のご実家でとれた、大粒の完熟梅 ・北陸に住む義両親の山でとれた、大粒の青梅 をいただき、今年も梅仕事をすることができました。(ありがとうございました!^^)   さぁ!と腕をまくり ・青梅 → 梅肉エキス ・完熟梅 → 梅ジュースと、梅干し ・エキス作りの残りの梅 -> カリカリ梅と梅シロップ を今年も無事、仕込むことができました。   梅の成分 梅とは、バラ科サクラ属の植物。 中国原産で、日本には弥生時代に入ってきたといわれています。 梅干しや梅酒など、日本の食卓と大変関わりの深い植物ですが、 意外に知られていないのは、その成分。 健康に良いと言われるけれど... 何が身体にいいんでしょう? 実は梅、 ・生なのか?加熱したのか? ・完熟なのか?青梅なのか? 状態によっても、成分が変わるんです。 今日は、意外に知らないその成分について、少し解説したいと思います(^^)   ① 有機酸 まず、梅といえば酸! 具体的には、クエン酸、りんご酸、酒石酸、ピルビン酸など。 梅に塩を加えると、梅果汁=梅酢、がとれることからも分かるように、梅には様々な酸が含まれます。 実が熟すに従い、酸は分解されていきますが、完熟したって、まだまだ酸っぱい。 すっぱい食べ物の代表ともいえる梅干しも、 作る過程ですっぱくなるのではなく、 もともと梅に含まれる有機酸(特にクエン酸)が酸味を与えています。 これらの有機酸は、わたしたちの体の中で、エネルギーを作り出す代謝システムの、大切なピースでもあります。 (昔、生物の授業で「クエン酸回路」とか習ったの、覚えてる方もいらっしゃるかな?) なので、これらのピースである有機酸を摂取することで、 その回路がよく回り、代謝が上がり、疲労回復にも役立つ、と言われるんですね。 また、有機酸はそれだけではなく、口から入って腸に届くと、 腸の蠕動(ぜんどう)運動を助け、お腹の調子も整えてくれます。   ② 有機酸化合物 (ムメフラール) 梅に含まれる有機酸ですが、実は加熱により、一部不思議な成分が作られます。 それが、有機酸化合物 のムメフラール。 数十年前にみつかった、血液をさらさらにする効果が示唆されている成分です。 梅果汁を加熱すると、その中の糖分から「ヒドロキシメチルフルフラール」という成分ができます。 それが有機酸と反応することで、ムメフラールが生成すると考えられています。 加熱してはじめて生じる成分なので、生梅や、梅ジュース、梅干しには含まれませんが、 後述する”梅肉エキス"にたっぷり含まれていることがわかっています。(出典) 梅をじっくり加熱するものといえば、梅肉エキスだけではなく、烏梅(うばい)もあり、どちらも痛み止めや滋養強壮に使われます。 (こちらも後述します) どちらも江戸時代から続く立派な民間薬。 どの成分がどう効いているのかは、明らかになってはいませんが、 もしかしたら、加熱の過程でムメフラールなどができ、それが関与しているのかな?とわたしは思っています。 また、風邪のひき始めや頭痛には、「梅干しを黒焼きして食せ」と言ったりしますね。 もしかしたら、梅干しも、加熱することで変化し、 ムメフラールなどの有効成分が生成されているのかもしれません。 ちなみにムメフラールの”ムメ”は、梅の学名、Prunus mume からきています。   ③ ポリフェノール 梅には、他の植物同様、たくさんのポリフェノールが含まれます。 例えば… ・ネオクロロゲン酸・クロロゲン酸などの ”ヒドロキシ桂皮酸”グループ ・リオニレシノール・シリンガレシノール・ピノレシノールなどの ”リグナン誘導体”グループ(別名:梅リグナン) など。 ポリフェノールといえば、抗酸化作用が有名ですが、 それ以外にも、梅ポリフェノール には、抗炎症、降血圧、消化管機能改善、脂質代謝改善、抗疲労、抗ウイルス、食後血糖値低下、防カビ、骨粗鬆症予防効果などが期待されています。 また、梅リグナンのリオニレシノールには、ピロリ菌抑制効果も示唆されています。 (なので、梅干しを食べると、ピロリ菌感染予防!と言われたりするんですね) ただ、これらのポリフェノール。...

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今あるもので、今すぐに。 - 薬草足湯のススメ -

身体と心は深くリンクしている   最近私は、「この人といると(これをやっていると)、わたしは暖まるだろうか?冷えるだろうか?」 そんな観点から自分を観察していたりします。   何だか緊張する相手(や物事)だと、手足足先がきゅうっと冷たくなって、肩が上がり、心もぎゅっと閉じ、 逆に本当に心許せる人(や物事)とは、ハートがふわりと開き、血が心地よく巡る感覚があります。   顕在意識でそう気づいていなくても、 深いところで相手と波長が合っているのかどうかは、身体がヒントをくれる気がします。 自律神経による身体反応、と一言で片付けることもできますが、 心と身体は、面白いくらいリンクしているなぁ、としみじみ感じます。   心が先で、後から身体の反応がついてくることもあるし、 逆に、身体を先に整えてあげることで、心をプラスに引っ張ってあげることもできます^^ 冬の身体と心   冬は寒さでどうしても縮こまりがち。 肩がまるく内側へと入り、首も前に出て、猫背に。 猫背になると、呼吸が浅くなり、 そして呼吸が浅くなると、思考も狭まりやすくなります。   心がつらいとき、 もうすでにいっぱいいっぱいの心からアプローチするのではなく、 まず身体から整えてあげることは、とても大切なことだと常々思っています。   そんな時に淹れる、一杯のお茶の力、その10分間がくれる励ましの偉大さこそ、 私が薬草茶を介してみなさんと共有したいことなのですが、 今日はお茶だけにとどまらない、ほっと暖まる冬の薬草セルフケアをご紹介します。 [ 薬草とハーブ、スパイスのfoot bath ]   テーマは、「今あるもので、今すぐに。温めること、心地よくなること。 」   ハーブに詳しくなくても、 野草が摘めるところに住んでいなくても、 簡単に今すぐにできる、心地よさ。   ああ、ちょっとしんどいかな? と思ったら、深くぐるぐるするまえに、さっと足湯で温まってみてください^^ (湯冷めだけ、しないでね〜!レッグウォーマー最強!)   きっと、思った以上に緩みます。   用意するもの 入れ物  (洗面器でも、なんでも。お湯と足を入れられるもの。) ドライハーブやスパイス類 生のハーブ類   ドライハーブは、 古くなってしまった各種お茶やハーブティー(リーフでもティーバッグでも) 使い切れなかったスパイスなど (シナモン、ジンジャー、ホールの胡椒、八角 etc) 茶殻 (suuのお客様は茶葉をとっておいて、最後ふりかけにしたり、お風呂に入れたり、足湯にいれたりしてくださっています^^) など。つまり、なんでもいいのです。 (これを書きながら私は、古くなったお紅茶ティーバッグ、やわやわになったカボス、ドライフラワーにしていたよもぎやイヌタデ、今朝飲んでいた[月のよもぎ茶]の茶殻をいれた足湯を楽しんでおります)   生のハーブは、 ローズマリーなどのキッチンハーブ みかんの皮など 柑橘のタネ (ペクチンでとろみがついて保温&すべすべ) 冷蔵庫の中のちょっと余った生姜など 野に出られる方は、野草 (今の時期なら、よもぎ・びわの葉etc) 野草の花びらも、純粋に心が躍ります^^ (今なら、たんぽぽやノゲシ、さざんか、椿の花など) 天然塩や、エプソムソルト(塩化マグネシウム)、日本酒、漬け込んでいる人は余ったチンキも良いですが、あくまでさっと入れられる場合は、です。 考えすぎないでね^^   ドライハーブだけでも、生のハーブだけでも、お塩だけでも、 さっき食べたミカンの皮だけでもいいですよ!   やり方   容器にドライハーブを入れ、沸かしたばかりの熱湯を注ぎます。 ドライハーブや茶葉から色や香りが出てきたら、次は生のハーブを。 大きいものは、ざくざくカットしてあげると成分が出やすいです。 はじめから適温で入れるよりも、まず熱湯で成分抽出するのがミソ。 そこへ水を加え、心地よい温度へと整えます。 色を楽しむ生の花びらは、最後に加えます。 お持ちの方は、好みで精油を少量加えても^^ 私はジンジャーの精油を1滴垂らしたりしています。 あとは、もうの~んびり、足をお湯に浸けるだけ。 すると不思議、足が温まると同時にカッカしていた頭の熱がとれてきたり、(いわゆる頭寒足熱) 意識が頭からハートへ、ハートから丹田へと落ち着いてきたり。(いわゆるグラウンディング、“肚落ち”) 時に、ふっと昔の感情が蘇ってきて、「ああ、あの時ないがしろにしていた感情が、今のこの辛さの根っこだったんだな」と気づいたりします。   今の時期はすぐにお湯が冷めてしまうので、楽しむ時間としてはものの数分だと思うのですが、 逆にいうとたった10分あればできる、確実に心身に効く、心地よいセルフケアです。   ぜひ、お試しください! with love...

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