9月になりました。
夏の間の日差しは
ただ大地を焦がしただけではなく
太陽の下で外へ外へと葉を伸ばした植物たちの
触れることのできる、確かな実りとなっていました。
いま、野山は、秋を迎えようとしています。
みなさんはどんな夏を過ごしましたか?
暑さは、いろいろな感覚を少し緩めます。
喜びや、楽しさは、解き放たれるように広がります。
と同時に、悲しさや冷えは、その陰に隠れ、鈍化し、
少し気づきにくい時だったかもしれません。
秋になると、
夏に感じていたこと、夏に自分のからだにしてきたことが、
それがまるで実るかのように
表に姿をあらわしはじめるから、不思議です。
どうぞみなさま、ご養生ください。
土のもの、生姜などのからだをあたためるもので、
夏の疲れを癒しながら、
外へ外へと広がっていた意識を
ぐっと内へと戻して参りましょう。
葡萄蔓(エビヅル)、木通(アケビ)、郁子(ムベ)、野茨(ノイバラ)、石榴(ざくろ)、 野葡萄(ノブドウ)、イヌビワなど…
(四年目にして初めて、たった一つ実をつけた我が家のざくろ。)
太陽のちからを、ぎゅっとあつめた、愛おしい実りたちが
野山の緑の中にちらり、ほらり。
・・・色づく頃には、どんな秋の薬草仕事をしましょうか。
変わっていく風の香りのなかに
過ぎ去る夏への名残惜しさを感じながら
来たる次の季節の恵みに、出逢いに、想いを馳せます。
覆うように咲く、仙人草の花。
無花果の原種、イヌビワ。雄木なので実は硬く小さい。美味しい雌木をみつけてね。
ごくわずがですが、
満月と新月のよもぎ茶を再販しました。
今がその流れ、今がその時、という方のもとへ
お届けできますように。
秋のイベントのお知らせも、少しずつしていきますね。