薬草コラム
よもぎピローの使い方 ※ご購入の方向け
※ ご購入者様向け この度は「8種の植物たちの蒸気で温める、よもぎピロー」をお手にとっていただき、誠にありがとうございます。 【目次】 ・使い方 - 電子レンジでの温め方 - 鍋や蒸し器での温め方 ・Q&A ・ブレンド内容 ・こんな時におすすめ 【使い方】 安全にお使いいただくため、同封しております取扱説明書を必ずお読みください。 - 温め方① 電子レンジ - ・再加熱までは、5時間以上時間を空けてください。短い間隔での加熱は、劣化や焦げの原因になります。 ・1日に2回以上ご使用になりたい場合は、複数持ちをおすすめします。 ・加熱の際は、ワット数や時間をお守りください。 ・ レンジ内やピローに汚れが付着していると、思わぬ事故や劣化の原因になりますのでご注意ください。(特に精油や油分) 【旧バージョン(専用の温め袋なし)をお持ちの方は...】 同封されている脱酸素剤を抜いたのち、袋から取り出し、清潔なレンジの中で平たく広げ、上記のとおりのワット数と時間で温めてください。電子レンジ対応の密封容器・密封袋や、Stasher社のシリコンバッグ、お手持ちのコットンバッグ等に入れて加熱していただくと、発生した蒸気が逃げず、よりホカホカに仕上がります。 - 温め方② 鍋や蒸し器 - 同封されている脱酸素剤を抜いたのち、袋から取り出し、清潔な耐熱密封袋* に入れて、空気を抜き密閉してください。付属の専用温め袋は * Stasher社のシリコンバッグがおすすめ * IKEA社のジップロックなどは耐熱温度が低く、溶けてしまうので注意 そのままお鍋で湯煎、あるいは蒸し器の蒸気で温めてください。 時間は様子を見ながら、必要に応じて5~20分ほど温めてください。 ・ 再加熱する場合は、ピローが完全に冷めている状態で温めてください。 追加加熱を繰り返すと、ピローの早期摩耗や、過熱による焦げ・発火の原因になります。 ・1日に2回以上ご使用になりたい場合は、複数持ちをおすすめします。 ・ 耐熱袋やピローに汚れが付着していると、思わぬ事故や劣化の原因になりますのでご注意ください。 (特に精油や油分) 【Q&A】 Q. 使用期限はありますか? A. 使用状況と使用頻度により摩耗度合いは変わりますが、目安として【加熱回数薬200回/開封後約1年間】でのお取り替えをおすすめします。 ピローの中身は、穀物とハーブです。永久的に使えるものではなく、温めたり、空気に触れることで、香りや保温力はゆっくりと弱まっていきます。 使用期間に関わらず、焦げたような匂いを感じた時や、温まりにくくなった・蒸気が出にくくなった、ピローの中身が粉上になった・軽くなったと感じた場合は、植物が摩耗しているサインですので、買い替えをお願いします。 水分の吸収前に再加熱すると、中身が焦げたり、痛んでしまいますのでご注意ください。(1日に2回以上ご使用になりたい場合は、複数持ちをおすすめします。) Q. 洗えますか? A. ピロー全体を洗うことはできません。ピンポイントの汚れには、中の植物が濡れないように優しくつまみ洗いをしてください。 専用のピローカバーをご使用いただくか、お手持ちの薄手の布などで、包んで使っていただくと、汚れ防止になります。 精油やオイル、お化粧品など、汚れが付着した状態で加熱すると、劣化や事故の原因になる可能性がありますので、ご注意ください。 Q. 保存方法は? A. ピローをご購入時のチャック付きパックに入れて、空気を抜きしっかりと口を閉じ、直射日光の当たらない場所で保管してください。 暖かい時期(20℃以上)は特に、虫害やカビの発生を防ぐため、冷蔵庫での保存をおすすめします。 Q. どのくらい温かさが持続しますか? A. 気温と使い方によりますが、最初の数分間はホカホカ、その後数十分はじんわりとした温かさが持続します。加熱の際に温め袋を使い、また専用のピローカバーを使っていただくと、温かさが長持ちします。 Q. よもぎ色とふきのとう色で違いはありますか? A. 布地の色のみの違いです。素材も、中身のブレンドも同じです。 【ブレンド内容】 いずれも国産のものを中心に、無農薬栽培・野生のもののみを使っております。 (植物にアレルギーをお持ちの方は、ブレンド内容をご確認の上、ご利用ください。) 詳細はこちら 【おすすめの使い方】 ちょうどよい重さとサイズが、身体の様々な箇所にフィットします。 様々な使い方はこちらをご覧ください。 ...
哀愁の香り - 金木犀と、金木犀のシロップ
【もくじ】 - 想い出の金木犀 - 秋の哀愁は、金木犀の哀愁なのかもしれない - 生薬としての金木犀 - 金木犀をいただく - suu -の金木犀シロップ レシピ ― 金木犀 (桂花) Osmanthus fragrans var. aurantiacus モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。銀木犀の変種。 生薬名:金木犀 辛味・甘味 / 温性 ― 冬の枇杷(ビワ)の花、春の沈丁花(じんちょうげ)、初夏のネロリ。 そして秋の金木犀と銀木犀。 これが私の一番好きな四季の花の香りたち。 金木犀にまつわる、一番古い記憶は幼稚園の頃。 ピアノのレッスンの帰り道、この香りの正体を垣根の木の中にみつけて、 小さな秘密に出会ったような気持ちになったことを想い出します。 秋の哀愁は、金木犀の哀愁なのかもしれない ところでみなさん、金木犀の実を見たことはありますか? ・・・ない、のではないでしょうか。 それもそのはず、金木犀は「雌雄異株(しゆういしゅ)」。 つまり、オスの木とメスの木が分かれている植物なのですが、 日本には庭木としてオスの木だけが入ってきたため、実をつけることがないのです。 どれだけ甘美な香りで人を、虫を、引き寄せても… その先の運命の人に出会うことが、日本では、できない…。 なんて切ない…。 もしかすると、そんな金木犀の哀愁が、香りの中にのっているのかもしれません。 では、どのように金木犀の木は増えているのか? 答えは簡単で、人による「挿木」です。 つまり、日本の野山には、野生の金木犀はないのです。(桜のソメイヨシノと似た感じですね) 金木犀の生まれ故郷、中国の山へいってみると、 メスの木もあって金木犀の実に出会えるようです... (会ってみたい) 会えぬならばと、写真で調べてみたところ、小さなオリーブのような実をつけていました。 (金木犀の英語名は、「フレグランス・オレンジカラード・オリーブ」、まさに!と言う感じです。) 生薬としての金木犀 金木犀の花は、薬膳材料や、生薬として用いられます。 香り成分である精油成分(オスマンやα-ツヨンなど)、有機酸(パルミチン酸、オレアノール酸、ステアリン酸)、ロウ成分(トリアコンタン、パラハイドロオキシフェネチルアルコール)などを含有しています。 効果 1. 胃腸から身体を元気にしてくれる 特徴のある香りを持ちますから、芳香性健胃作用(=香りで味覚や嗅覚を刺激し、唾液や胃液の分泌を増やし、胃腸の調子を整える効果)があります。 ふーっと香りで気を巡らせて、滞りを流すイメージ。 - suu -だと「星のよもぎ茶」、他の食材だと薄荷や山椒も。同じようなタイプです。 2. からだを温め痛みをとってくれる よもぎと同様、温性の植物ですので、おなかをあたため、血の巡りもよくしてくれます。 冷えて血流が悪くなることによる痛みや、冷えの改善、不眠などにも役立ちます。 生理中にも良いので、私は毎月必ず「月のよもぎ茶」に金木犀を浮かべて飲んでいます。 (見た目的にも、効能的にも、味・香り的にも、相性がほんっとうによくて… とろけるような香りと味わいのお茶になります。全世界の女子に届けたいくらい!) ③ 痰や咳にも効果があります。季節的にも、ぴったりですね。 ④ 民間療法では、濃い花茶をうがい薬として用いて、歯痛や口臭予防に使うこともあるようです。 金木犀をいただく 金木犀は、実は、素晴らしい”香りの食材”。 ...
知恵の粒、梅
目次 梅の成分: ①有機酸 ②有機酸化合物(ムメフラール) ③ポリフェノール ④トリテルペノイド ⑤青酸配糖体 梅レシピ: 烏梅(うばい) 梅肉エキス ー コロナ渦中だった、今年の梅のシーズン。 そんな中でも、ありがたいことに ・福岡の友人のご実家でとれた、大粒の完熟梅 ・北陸に住む義両親の山でとれた、大粒の青梅 をいただき、今年も梅仕事をすることができました。(ありがとうございました!^^) さぁ!と腕をまくり ・青梅 → 梅肉エキス ・完熟梅 → 梅ジュースと、梅干し ・エキス作りの残りの梅 -> カリカリ梅と梅シロップ を今年も無事、仕込むことができました。 梅の成分 梅とは、バラ科サクラ属の植物。 中国原産で、日本には弥生時代に入ってきたといわれています。 梅干しや梅酒など、日本の食卓と大変関わりの深い植物ですが、 意外に知られていないのは、その成分。 健康に良いと言われるけれど... 何が身体にいいんでしょう? 実は梅、 ・生なのか?加熱したのか? ・完熟なのか?青梅なのか? 状態によっても、成分が変わるんです。 今日は、意外に知らないその成分について、少し解説したいと思います(^^) ① 有機酸 まず、梅といえば酸! 具体的には、クエン酸、りんご酸、酒石酸、ピルビン酸など。 梅に塩を加えると、梅果汁=梅酢、がとれることからも分かるように、梅には様々な酸が含まれます。 実が熟すに従い、酸は分解されていきますが、完熟したって、まだまだ酸っぱい。 すっぱい食べ物の代表ともいえる梅干しも、 作る過程ですっぱくなるのではなく、 もともと梅に含まれる有機酸(特にクエン酸)が酸味を与えています。 これらの有機酸は、わたしたちの体の中で、エネルギーを作り出す代謝システムの、大切なピースでもあります。 (昔、生物の授業で「クエン酸回路」とか習ったの、覚えてる方もいらっしゃるかな?) なので、これらのピースである有機酸を摂取することで、 その回路がよく回り、代謝が上がり、疲労回復にも役立つ、と言われるんですね。 また、有機酸はそれだけではなく、口から入って腸に届くと、 腸の蠕動(ぜんどう)運動を助け、お腹の調子も整えてくれます。 ② 有機酸化合物 (ムメフラール) 梅に含まれる有機酸ですが、実は加熱により、一部不思議な成分が作られます。 それが、有機酸化合物 のムメフラール。 数十年前にみつかった、血液をさらさらにする効果が示唆されている成分です。 梅果汁を加熱すると、その中の糖分から「ヒドロキシメチルフルフラール」という成分ができます。 それが有機酸と反応することで、ムメフラールが生成すると考えられています。 加熱してはじめて生じる成分なので、生梅や、梅ジュース、梅干しには含まれませんが、 後述する”梅肉エキス"にたっぷり含まれていることがわかっています。(出典) 梅をじっくり加熱するものといえば、梅肉エキスだけではなく、烏梅(うばい)もあり、どちらも痛み止めや滋養強壮に使われます。 (こちらも後述します) どちらも江戸時代から続く立派な民間薬。 どの成分がどう効いているのかは、明らかになってはいませんが、 もしかしたら、加熱の過程でムメフラールなどができ、それが関与しているのかな?とわたしは思っています。 また、風邪のひき始めや頭痛には、「梅干しを黒焼きして食せ」と言ったりしますね。 もしかしたら、梅干しも、加熱することで変化し、 ムメフラールなどの有効成分が生成されているのかもしれません。 ちなみにムメフラールの”ムメ”は、梅の学名、Prunus mume からきています。 ③ ポリフェノール 梅には、他の植物同様、たくさんのポリフェノールが含まれます。 例えば… ・ネオクロロゲン酸・クロロゲン酸などの ”ヒドロキシ桂皮酸”グループ ・リオニレシノール・シリンガレシノール・ピノレシノールなどの ”リグナン誘導体”グループ(別名:梅リグナン) など。 ポリフェノールといえば、抗酸化作用が有名ですが、 それ以外にも、梅ポリフェノール には、抗炎症、降血圧、消化管機能改善、脂質代謝改善、抗疲労、抗ウイルス、食後血糖値低下、防カビ、骨粗鬆症予防効果などが期待されています。 また、梅リグナンのリオニレシノールには、ピロリ菌抑制効果も示唆されています。 (なので、梅干しを食べると、ピロリ菌感染予防!と言われたりするんですね) ただ、これらのポリフェノール。...
野の音, vol.2 - 杜鵑と桜の木 -
調和の音 鳥たち樹々のざわめき奥に聞こえるのは、遠くの水の流れ。野に山に海に、一歩踏み入れるとそこは、圧倒されそうなほどの命、命、命。野の音は、命の音、調和の音。静かなる、この美しさすこしでも、伝えられているでしょうか….(ちょっと横切るモノは私の手、揺れるのは私のせい、なぜなら木に上って撮っていたから!笑)満月まで、あと1週間満月前は、色々な感情が沸き上がります。深呼吸をして、、みなさま、どうぞ穏やかな夜を、お過ごしください。
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#suuの野の音#野の香りはお茶にのせて#月の巡りと薬草暮らし