薬草コラム
秋の、はじまり
9月になりました。夏の間の日差しはただ大地を焦がしただけではなく太陽の下で外へ外へと葉を伸ばした植物たちの触れることのできる、確かな実りとなっていました。いま、野山は、秋を迎えようとしています。
みなさんはどんな夏を過ごしましたか?暑さは、いろいろな感覚を少し緩めます。喜びや、楽しさは、解き放たれるように広がります。と同時に、悲しさや冷えは、その陰に隠れ、鈍化し、少し気づきにくい時だったかもしれません。
秋になると、夏に感じていたこと、夏に自分のからだにしてきたことが、それがまるで実るかのように表に姿をあらわしはじめるから、不思議です。どうぞみなさま、ご養生ください。土のもの、生姜などのからだをあたためるもので、夏の疲れを癒しながら、外へ外へと広がっていた意識をぐっと内へと戻して参りましょう。葡萄蔓(エビヅル)、木通(アケビ)、郁子(ムベ)、野茨(ノイバラ)、石榴(ざくろ)、 野葡萄(ノブドウ)、イヌビワなど…
(四年目にして初めて、たった一つ実をつけた我が家のざくろ。)
太陽のちからを、ぎゅっとあつめた、愛おしい実りたちが野山の緑の中にちらり、ほらり。・・・色づく頃には、どんな秋の薬草仕事をしましょうか。変わっていく風の香りのなかに過ぎ去る夏への名残惜しさを感じながら来たる次の季節の恵みに、出逢いに、想いを馳せます。
覆うように咲く、仙人草の花。
無花果の原種、イヌビワ。雄木なので実は硬く小さい。美味しい雌木をみつけてね。
ごくわずがですが、満月と新月のよもぎ茶を再販しました。今がその流れ、今がその時、という方のもとへお届けできますように。秋のイベントのお知らせも、少しずつしていきますね。
魚座の満月
数日前は、魚座の満月。引き込まれるようなパワフルな月光に見惚れ、ため息をつき、私は何度も何度も、飽きることなく夜空を見上げていました。
満月の瞬間、夜9時ごろには、一番ちかい小さなビーチへと車をはしらせ大好きなジャズを聴きながら月のよもぎ茶をゆっくりと飲みながら月明かりの照らす海で時間を過ごしました。波は満潮時には本当にすごい力で海を踊らせていて。わずか数センチ、浜辺で打ち寄せる海の水に足をふれていただけなのに、まるで何かが、頭のさきからぐいぐいと持っていかれるようでした。- 私たちの体の60%は水分。海という壮大な水ですら、天体によってこんなにも揺り動かされる。ならばこんなにもちっぽけな私たちだって、普段意識できていないだけで本当はとてもとても影響を受けているのだと思います。気持ちも、からだも、意識も、とても。揺れ動くのは嫌いですか?波があることは、嫌でしょうか?いつもベストコンディションで、バリバリと目の前のやることをこなせる、そんな人でありたいでしょうか。揺れ動くのも、波があるのも、天体レベルで、自然なことだとしても…?^^そう思うと、わたしは少し、自分の揺れを許し、受け止めてあげられます。あの夜は、ふと浜辺に目をやると、、夜を待ちかねていた小待宵草が一面に花開いていてまるで足元にも一面の満月が咲いているようでした。そろそろ、あさの温かいお茶が、よる寝る前の一杯が、こころにもからだにも沁みる季節になりました。のんびり、揺れながらたまには、一息つきながらいっしょに、ゆっくり、参りましょう。
翌日の大潮のサンセット。
新月とは、静けさだ
新月とは静けさだ、と思う。
糸島に帰ってきて、車を出たら、闇。闇の上に広がる、満天の星空。虫の声。ただただ、それだけ。静けさとは、自分自身の声だけが聞こえるということだ、と思う。だから、始まる。人に勝て人に負けるな人よりもイイモノを手に入れ共有せず独占し奪ってでも、勝ち取れー。そんな、外側からの声じゃなくて、静寂の中に響く、シンプルで純粋な、自分の内なる声でスタートが切れるから。だからはじまりの新月なのだ、と思う。新月の日は、天の川と、煌々と光り輝く火星と、散りばめられたたくさんの星々で眩暈がする。くらりとするほど壮大な、宇宙の中にぽっかり浮かんでいるのだと。ともすると人は、いとも容易に、そして全く意図せぬうちに得るために失って奪うために削られて勝ったつもりが泣いているからだから静けさを。静けさからの揺るぎなさを。揺るぎなさからの純粋な情熱を。happy new moon—新月の薬草喫茶 @ 望雲二日間、ありがとうございました来てくださったみなさま、出会ってくださったみなさま、望雲のみなさま、余韻さん、心から感謝いたします。幸せな時間でした。
新月の薬草喫茶
新月の ∵ 薬草喫茶 ∴ - 薬草茶と、発酵銀河シロップと、野草菓子 -
今週末の土日 (8/11-12)
福岡の薬院は望雲(ぼううん)さんにて、ひっそりと薬草喫茶を開催いたします。
遠藤真帆さんのうつくしい木彫展と同時開催です。
そしてお飲物と一緒にお出しするお菓子は、余韻さんの丁寧な丁寧な、野草菓子。テーマは、大人の薬草喫茶室。
隠し味には、穏やかな大人の色気を。
ぜひみなさま、いつもよりワントーン濃いめのルージュをひいて、いらしてくださいませ。● 銀河シロップ (酵素シロップ)のハーバル・ソーダ✴︎蓮の花、幸水と薬草たちの 蜜色銀河シロップ
✴︎ネロリとアロマティカス薫る 甘夏銀河シロップ
✴︎糸島パッションフルーツとビーツの 紅色銀河シロップ.● ブレンド野草茶 - suu -のよもぎ茶- 香りひろがる 月のよもぎ茶
- 澄みわたる 星のよもぎ茶
- ほろりほどける よもぎチャイ
- せせらぎ涼む 水出しよもぎ茶.● 余韻さんのよもぎ野草菓子よもぎのクリームサンドクッキー
よもぎのお塩スコーン.
お菓子には、suuのよもぎ茶をつかっていただいています。
(すべて植物性素材).お茶とお菓子の物販もございます。
満月、新月のよもぎ茶も少しですが持っていけたらと。—そして….。
この暑い暑い中、豪雨の被害にあわれ、今も辛い思いをされている方がたくさんいることに心が痛みます。
今回の薬草喫茶での売り上げの一部は、西日本豪雨への寄付とさせていただきます。考えのない、なんとなくの自粛や憐れみは何の意味もないと思っています。
つつながく日々を過ごせている人は、それに感謝しながら、引き続き好きなことで、幸せに働いて、
そのありがとうとしてお金を受け取って、
自分よりも、もう少しそれを必要とする人にギフトする、真心と希望と共に。
私の考える、いちばんの支援とはそういう形です。私が辛い時は、私よりも少し余裕のある人が手を差し伸べてくれました。
その人たちのおかげで、私の今日があります。
でもみんな、大なり小なり大変なときは必ずあって、
何かしらの形で、誰かに手を差し伸べてもらった経験があると思います。恩は必ずしもしてくれた人だけに還さなくてもいい、と思うんです。
福岡でお世話になったとある社長さんはいつも、「恩返しじゃなくて、恩送りを」とよくおっしゃっていて。
究極、愛は、巡ればそれでいい。
巡らせましょう。
今週末も、私は、自分が心から愛することをして、
たくさんの愛を受け取って、たくさんの愛を気持ち良く与えたいと思います。—新月の ∵ 薬草喫茶 ∴ - 薬草茶と、発酵銀河シロップと、野草菓子 -8/11-12 13:00-18:00 (L.O. 17:30)
望雲喫茶室
福岡市中央区渡辺通2-3-27待鳥ビル307号室
(木彫展・ギャラリーは507号室)
TEL : 092-733-1135http://bouun.shop-pro.jp/.ご予約は、info.tea.suu+yoyaku@gmail.comまで
タイトルに「8/11 or 8/12予約」と入れて、
ご希望人数・時間帯・(ご希望あれば)メニューを記載の上お送りください。
注意:
- ご遅刻の場合は、お席を確保できないこともございます。
- 喫茶中はお電話やメッセージの確認はできないと思います。
- 場所に関するお問い合わせは上記の望雲さんまでお願いします。
- DMやコメントでのご予約は、気づきにくい&埋もれてしまうため、受け付けておりません。
上記ご了承くださいませ。お待ちいたしております。https://www.facebook.com/events/229115247791558/