薬草コラム
秋の発酵銀河シロップづくり
ああ、秋!東京から帰ってきたら、まだ後ろにいたはずの秋がもう私と並走していました。大変です….! 愛おしい秋仕事シーズンがはじまります😍金木犀シロップを作ったり、エビヅルジャムを作ったり、葡萄蔓染めをしたり...秋よもぎ新芽のワークショップに、葛の講座・・・もちろん、秋の薬草と、無農薬果実をたっぷり使った、発酵銀河シロップつくりも!(第一弾は10/4@糸島での秋の銀河シロップWS、下にお知らせあります)
発酵銀河シロップとは?わたしは、いわゆる世間でいう「酵素ジュース」のことを、愛情と尊敬を込めて、「銀河シロップ」と呼んでいます。詳しくはしっかりお話しないと伝わりにくいので、ここで長く語ることは避けますが、“酵素ジュース” という名前は、あまり本質を捉えていないー、少なくとも私はそう考えているためです。世間的な認識を考えたり、イマイチ自分の中で腑に落ちる名前に出会うことなく過ごしてきたここ数年。でもある日、温泉でサウナと水風呂交互に入ってたらおりてきました、名前が。笑- :: 銀河シロップ :: -野草、薬草花と無農薬果実の銀河シロップ。腸内フローラが “花畑” という意味で、(顕微鏡下で見たときに夥しい数の腸内細菌が花畑に見えることから)英語で腸活のことを、その花畑を育てる、という意味で “ガーデニング” と呼ぶならば、わたしのつくるシロップをミクロでみたらきっとまるで、銀河。最初は夜空かなと思ったけど、様々な球菌に桿菌に、大小さまざまな形があると思ったらむしろその様子は銀河寄りなのでは?と。しかもその薬草銀河シロップがあれば豆乳ヨーグルトだって、発酵ドレッシングだって、コヨだって、お漬物だって、発酵スムージーだって、大人のジュースだってなんだって、大概なんでも出来ちゃうんです!もう、それ、宇宙ではないですか♡
私の銀河シロップWSは、内容にもよりますが、基本的に3時間以上の、ロング講座です。その3時間半のうち、最低でも1時間半はしっかりとした発酵学講座を行います。(生物化学の授業を思い出す~!とよく言われます^^;) 酵素シロップ作りをわかりやすく科学的に解説しつつ、数字やデータだけではくくれない命や発酵の不思議のことも交えながら、酵素シロップだけではなく、お味噌やぬか漬けなど様々な発酵食品に応用できる、発酵学入門です。気になるお砂糖の話も少し解説しています。酵素って一体何なのか、どうして、一体、シロップの中で何が起きていて、飲むと一体何が補給できるのか。そして、酵素は果たして、飲むことによって本当にカラダの中に取り入れられるのか? お伝えしているのは、西洋医学ど真ん中出身の私が、エビデンスをベースにしつつも、データや数字といったものでは説明がつかない大自然の中で生きる中で、揺れ、考え、感じ、学び、経験する中で、ひとつひとつ肚落ちしてきた私なりの、"中庸" な内容。あなたに、私の正義や私の思う正しさを押し付ける気はありません。でも、少し、この講座を通して見える景色が広がってくださったら、そんなに嬉しいことはありません^^場所と時間が許すようならば、近くで一緒に薬草も採取します。わたしの100%をこめて、真摯にお伝えしておりますので、ふわりと開いたこころで、楽しみながら聞いて&作ってくださったら幸いです。日本各地で出張講座も行なっていますのでご希望の方はお気軽にお問い合わせくださいね。----この秋はまず10/4(木)に、秋の銀河シロップづくりの第1陣を開催いたします。主催は、糸島の 親子の五感を育む店 ハレノヒ さん。夏も開催させていただきました。リピーターさんは今回半額です。(どの会場でもいつ受けられた方でも対象です)レクチャー、毎回パワーアップしております。もう一度講座聞きた方にもおすすめです^^
秋の柑橘に、柿、秋のたくさんの薬草の新芽たち!山葡萄の仲間のエビヅル、金木犀、銀木犀も入れられるかな?まだ早いかな。朝晩は冷えるようになってきました、無農薬生姜をご用意します、ヤブミョウガも入れましょうか?夏の爽やかなシロップとは打って変わって、身体ぽっかぽかになる秋冬のレシピにするのも素敵!その日に集まった色々で、一期一会のシロップ作りましょう^^
楽しみましょう、愛しましょう、今を😍
詳細とお申し込みは、ハレノヒさんのFBページからどうぞ。https://www.facebook.com/events/762794460719373/- suu -薬草ハーバリスト/獣医師Miho
薬草花をいただく、という幸せ。
草花が好きです。花屋さんに並ぶ、華やかな子たちもだけれども、圧倒的に、野に咲く花が。わたしはお世辞にもこんなことを言うタイプの人間ではない、人工物大好き人間だったので、こんなことを言う日が30代前半で訪れるなんて夢にも思っていなかったのですが。野草が好き、だからこそ、私にとってその花(=その草が命をつなぐために丹精込めたもの)をいただくことは心の中で草に許しを請いながら行う、ちょっと特別なときのちょっととくべつなことで、でも飛び抜けて素敵で、文字通り、”華”やいだ気持ちにしてくれる贅沢な行い。
左から、ニラの花、葛の花、たんぽぽひとつ、黄色いスイカズラすこし、スベリヒユ、露草、白い細かな花はイタドリ
夏が終わって大地の熱がとれて、秋は風と一緒に潤いをもたらして、今、野山は春と同じくらい、華やいでいます。気づいていましたか?そうなんだ!と思ったら、道端でも、畦道でも、ふっと目を落としてみてください。ニラや、つゆ草や、ヤブガラシ、大荒地野菊、ひめむかしよもぎ、メマツヨイグサ…。名前は知らなくても大丈夫、でも、小さく花をつけている植物たちがたくさんいます。うちのまわりにはない?いえいえ、山の中でなくても、今あちこちで秋の花が咲いていますよ^^(事実、糸島はもちろん、今わたしは東京は自由が丘のカフェでこれを書きながらすぐ目の前の道路の脇に先に咲いているハゼランが気になって仕方がありません)
そうそう、よもぎも白くてこまかな可憐な花を咲かせています^^これがまた愛らしくて・・・。先日、リトリートに来てくれた方が、「よもぎの花が好きなんです」とおっしゃって。気づかれにくいお花だけに共感できたことがとても嬉しい気持ちになりました。(ありがとうTさん)そんな先日は、秋の花々を祝うような秋の薬草花のサラダをつくりました。< 野草のフレッシュサラダ >
・野草たち - つゆ草の新芽、ノゲシ、すべりひゆの若芽、ハゼランの若芽、カキドオシなど)・薬草のお花たち - つゆ草、コマツヨイグサ、ツルムラサキ、ニラ、葛などお好きな野草たちをつんできたら、すぐに作ります。土などをはらうくらいの気持ちで、サッと洗ったら、さくさくとすきな大きさにカットして、お皿にふわっと盛りつけます。
グリーンには、オニタビラコ、たんぽぽ、みつば、スベリヒユ、ツボクサ、カキドオシ、ハゼラン。お花は、ピンクの葛、黄色の小待宵草とメマツヨイグサとカタバミ、青の露草、白のニラとイタドリ、薄紅色のツルムラサキ。手前に1本添えたのは水引。
癖のすくないたんぽぽやノゲシ、露草などは多めに。レタスやアルファルファなどと混ぜても食べやすくなります。カキドオシやツボクサは香りのハーブなので、アクセントにトッピング。露草は一瞬湯がけば柔らかくなり細かな毛もより一層気にならなくなります。ツルムラサキ、スベリヒユ、ハゼランは肉厚さを楽しんで。軽く茹でると肉厚さとぬめりが楽しめます。摘み取るときは、葉っぱが瑞々しい、朝一番、特に雨の翌朝がおすすめ。野草はその花によって、開花時間が異なります。例えば、・露草は朝から昼過ぎにかけて・ハゼランはティータイムごろに一瞬だけ・夕方になり日が落ちて来たら、マツヨイグサとコマツヨイグサが花をひらきます。なかなかみんなが花開いている、そんなタイミングは難しいのですがそれも含めてイマココな一瞬をお皿の上に閉じ込めて、楽しんでくださいね^^PS. ドレッシングは、薬草オイルでつくります。またこれはいつか。
まだ朝露のつく丸葉露草
- suu - /薬草ハーバリストMiho-----* 注意 *ここにご紹介する野草の食用については、"私"が "現時点で" "知り得る限り"のことを書き綴っております。全て<自己責任>のもとで、採取・食用なさってくださいませ。・植物の同定(見分けること)は決して簡単なものではありません。似た植物は山のように存在します。似た毒草もあります。また、本コラムは私がみなさんと野草の活用の喜びについて共有したく、一生懸命綴っておりますが、この記事だけを見て同定ができるほど細かくは書いておりません。(また、私も同定のプロではありません)・ネットの情報には間違ったものもたくさんあります。できる限り複数の書籍を使い、ネットの情報ならば大学や薬草園、行政発信のものなど信ぴょう性の高い情報をもとに、着実丁寧に1本1本同定してください。葉だけでの同定は難しいことも多いです。ベストは1年を通し気になる植物を観察し、新芽〜花〜結実までを各シーズン見届けながら探っていくことです。私もそうしています。・また当然ながら、採取は許されているところのみで許されている種類のみ行い、決して取りすぎず、貴重なものは根こそぎはとらず、1年を通じて除草剤などで汚染されていない場所から採取してください。・野草はエネルギッシュです。普段スーパー等で手に入れることができる一般的なF1種の野菜に比べ、良くも悪くも"成分が広く濃い"と私は感じております。体にあう・あわないもあると思いますので、ご自身の体と相談しながら、少しずつ楽しまれることをお勧めします。
あめの、あとの。
しとしと雨、ゴロゴロ雨が続いています、糸島。雨をみると各地で続く災害に気持ちが行き、心も曇りがちですが植物たちはなんのその、雨のあとは本当に生き生きとしています。待っていましたとばかりに一気に若葉を出し、花を咲かせ、実を熟させる。くすんでいた葉色も、あっという間に青々とした緑へと戻ります。見ている私も力をいただくようです。今朝のおさんぽで、”食べて^^”といわんばかりの、ぷりっぷりの肉厚のハゼランを見つけました。
少しボケていますが、手前の肉厚の植物がハゼラン。
一緒に、スベリヒユ、葛の花、露草に、秋よもぎの新芽も。ちょっと珍しい、イチジクの仲間のオオイタビにも出会いました。
ハゼランもスベリヒユも、その肉厚な食感とぬめりを楽しめる、素晴らしい緑黄色野菜。今日はお揚げと卵液に浸したお麩と一緒にジャッと火を通して、卵とじに、露草と葛花を添えて、よもぎはエキスを絞ってスムージーに入れて。 秋新芽は、春とはまた違う風味でお茶にしても本当に絶品で、よもぎ茶の作り手としては思わず頬がほころびます。
ハゼランは特に今の時期、花を咲かせていて同定がしやすいのでぜひ楽しんでいただきたい植物のひとつ。味わいは、アク少なくすこし粘りのけのあるほうれん草、といったところでしょうか?セイロンほうれん草との別名もあるそうです。なお、この華奢な花は午後の数時間しか花開きません。この蕾が、線香花火のように花開く(はぜる=はじける)こと、花が蘭のように美しいことからハゼランと呼ばれています^^糸島では、観賞用切り花として直売所に売っていたりもします^^とても美しい植物です。
みなさんもぜひ、秋の食卓を楽しまれてくださいね。#月の巡りと薬草暮らし @ Itoshima-shi, Fukuoka, Japanブレンド野草茶 - suu -薬草ハーバリスト/獣医師Miho-----* 注意 *ここにご紹介する野草の食用については、"私"が "現時点で" "知り得る限り"のことを書き綴っております。全て<自己責任>のもとで、採取・食用なさってくださいませ。・植物の同定(見分けること)は決して簡単なものではありません。似た植物は山のように存在します。似た毒草もあります。また、本コラムは私がみなさんと野草の活用の喜びについて共有したく、一生懸命綴っておりますが、この記事だけを見て同定ができるほど細かくは書いておりません。(また、私も同定のプロではありません)・ネットの情報には間違ったものもたくさんあります。できる限り複数の書籍を使い、ネットの情報ならば大学や薬草園、行政発信のものなど信ぴょう性の高い情報をもとに、着実丁寧に1本1本同定してください。葉だけでの同定は難しいことも多いです。ベストは1年を通し気になる植物を観察し、新芽〜花〜結実までを各シーズン見届けながら探っていくことです。私もそうしています。・また当然ながら、採取は許されているところのみで許されている種類のみ行い、決して取りすぎず、貴重なものは根こそぎはとらず、1年を通じて除草剤などで汚染されていない場所から採取してください。・野草はエネルギッシュです。普段スーパー等で手に入れることができる一般的なF1種の野菜に比べ、良くも悪くも"成分が広く濃い"と私は感じております。体にあう・あわないもあると思いますので、ご自身の体と相談しながら、少しずつ楽しまれることをお勧めします。
オンラインコラム、はじめます
日記も3日とづついたことのない私ですが
自分の心の中だけに留めるには、あまりに美しい自然の中で暮らさせていただく中で
そこで溢れる想いを言葉で綴っておきたくて
ブログ...とまではいかない、ジャーナルのような、オンラインコラムをはじめることにしました。
愛するよもぎの話。
糸島のこと、暮らしのこと、想うこと、大切にしていることー。
お料理のレシピに、コスメのつくりかた、ちょっとした科学やエビデンスの話。
私の生き方であるお茶づくり、薬草しごとについて。
そのとき悩み迷っていることも強がらず。
心に、幸せに、月に、星にー。
色々な、ちいさな、大切なことたち。
赴くままに、綴ってみます。
お付き合い、よろしくお願いします。
コメントやシェアも歓迎です。
(きっと3日以上続ける励みにはるはず...?)
with love & care,
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Miho